2006年11月05日

戦術

戦術 ザルで水をすくう事なかれ
「さー!今日は大切な畑に水をやる日だ・・・皆で力あわせて頑張りましょう。」
「大きな瓶には水がいっぱいに張ってあります。そこから水を畑に運んで撒きましょう。」

皆、やる気満々、一生懸命水をかき出して畑に持っていこうと動き始めた。

「後はお願い。しっかりやっといてね。大切な仕事だからね!」
「はい、任せてください。」

やれやれ、これで一安心。次の仕事に行きましょう。

その日の夕暮れ、戻って水瓶を見てびっくり!水が減っていない!どうしたことか・・・
「おい!水減っていないぞ。」
「え!一生懸命運びましたよ。僕は30回も往復しましたよ!」
「どうやって?」
「こうやって、水を汲んで・・・」

「おい!その道具で運んだのか!?」
「はい・・・?」
「それはザルじゃないか!そんなもので水が運べるか!ばばばっかもん!」
確認しない私がバカだった・・・そこまで酷いとは気付かなかった・・・
冗談のような、ほんとの話。いつも目の前にある。

戦略だけでは勝てない。戦術、戦闘レベルも磨かなくては・・そして意識を抜本から変えなくては。
どんな道具でどう動くか、それが戦術。そして水撒きの方法、これは戦闘レベル。
戦略、戦術、戦闘レベル三拍子揃ってはじめて事は成す。

あるべき結果を明確に意識させ、そのための行動、方法、計画までキッチリしなくては。
慎重に、慎重に、溢すことなくスピーディーに事を成す。最後まで気を抜いちゃいけない。
今からでも遅くない。心を込めて、気合を入れて、取りこぼす事無い一日を個々が目指す。
それしかない。
「考えられる事すべてを考え、成すべきすべてを成せ。今すぐに着手せよ!」

明日は、水瓶の水減ってるかなぁ・・・減っていなかったら、畑はもう死んでしまうだろう。
  


Posted by 51 at 07:52Comments(0)